元バイク屋さんのブログ

元バイク屋営業マンがバイクの事や趣味の事を色々書いていくブログです。

バイクの積み込みの話

こんにちは モトジです。

 

今回はバイク積み込みの話をします。

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バイク屋の研修では、始めにロープの縛り方と

トラックへの積み込みの練習します。

研修で使った車両は、たしかヤマハ・FZX750とか

カワサキ・ゼファー1100だったと思います。

 積み込む車両が全てエンジンがかかるとは

限らないので、まずは押して積む練習をします。

原付クラスなら歩いてでも上げられますが、

250ccクラスからは、助走が必要になります

(大型バイクでも助走なしで積める強者もいます笑)

 

積み方ですが、まずバイクをラダーレールの

延長線上に真っすぐ配置。

試しにラダーレール手前まで押して助走距離や

ラダーレールの間隔を決めます。

目線は進行方向に向け、車体は若干身体側に傾け、助走!

うまく助走できていたらハンドルは真っ直ぐになり

惰性でラダーレールを上っていくので、

あまり力はいらないです。

ただ助走のバランスがすごく大事で、

助走が足りなければ 途中で止まって上がりせん。

助走がつき過ぎるとスピードが出て

バランスを崩しやすくなるので危険です。

習得には結構な練習がいるので、

エンジンかけて積み込みした方が無難ですね。

 

 

 
タイプ別で個人的な感想などを簡単にまとめました。

原付

1番簡単です。エンジンはかけません、

軽いので押して積みます。

CB400SFなどネイキッド

積み込みの基本です。まずはこれで練習。

CB1300SFなどビッグネイキッド

低速トルクがあるので半クラであげるのは簡単です。

重量があるので押して積むのは少し大変です。

YZF-R1などスーパースポーツ

これもパワーがあるので簡単です。

セパハンは少し力が入れ辛いけど、

軽量なので押して積むのはわりと簡単。

隼などメガスポーツ

パワーがあるので半クラのコントロールをしっかりする事。

上手くやらないとホイールスピンや前方に発車したりします。

車体が大きいので押して積むのは少し大変です。

セローなどオフロード

軽いので楽、歩いてあげられます。

アフリカツインなどビッグオフロード

ハンドルの位置が高くて幅がワイド気味なので

クラッチ操作がやりづらい車両もあります。

重心が高いのでふらつきやすい。

トルクはあるので動き出せば積みやすいです。

押して積むのは、手の位置が高いので

助走がしにくいです。

背が低めの方は難しいかもしれません。

ドラッグスターなどアメリカン

重心が低くトルクがあるのでネイキッドよりは

安定感があってやりやすいです。

ローダウン車は、頂上付近でエンジンまたは

フレームが接触するのでスピードは上げないよう

ゆっくり積む事が大事です。

ハーレーは特に注意、ノーマルサスでも接触する

車種もあります。

ローダウン&ワイドハンドルなんて最悪です。車重があるので押して積むは大変。

また、ハンドルライザーダンパーがラバー製だと力を入れた時にハンドルがグラグラ振れたり、捻じれたりするので注意。

 

マジェスティなどビッグスクーター

フロントタイヤが見えないのでタイヤの向きに注意。

アクセル開ければ上がるので積むのは簡単。

車体が大きいので、押して積むのは少し難しいです。

リアタイヤが見えないので降ろす時はすこし怖いです。

ゴールドウイングなどツアラー

一番やりたくないタイプです。

なんせ車体が大きくて前も後ろも見えないので

全てにおいて厄介です。補助が欲しい所です。

(ちなみに私は 1人で車検に行ってました) 

トルクがあってエンジン的にはあげやすいんですが、

クラッチが重たい車両が多いので、

半クラの微調整が難しいかも。

 

さすがに1人で押して積むのは無理です、

実際3人がかりで押して積んだ事はあります。

降ろす時は、リアタイヤが見えないので怖いです。

 

外車など

Ducatiの乾式クラッチは難しいです。

スパッと繋いでササっと上げる感じ。

BMWのボクサーは怖いです。

縦置きエンジンの特性でアクセルを開けると

右側に振られるの慣れが必要です。

モトグッツィも似たような挙動をします。

 

サイドカー・トライク

キャリアカーでないと積めません。

サイドカーを積むのにレンタルした事はあります。

エンジンがかかれば運転して移動させます。

 

ピアジオ・MP3やヤマハ・NIKENなどフロント2輪

ラダーレールを3枚用意するとトラックに積めます。

NIKENは触った事ありません、興味はあります。

最後に荷台から降ろす時

荷台上でバイクを真っすぐにします。

ラダーレールはバイクが降りる延長線上に

真っすぐセットします。

降ろす途中でハンドルを切る事のないようにする。

タイヤをロックさせないように フロントブレーキを

操作しながら降ろします。

 


個人で積み込みをする機会はあまり無いと思いますが、

参考になれば幸いです。

 


それでは