こんにちは モトジです。
前の記事で4000台~5000台ほど
車検に持って行ったと話をしました。
一発で車検に合格するバイクもあれば、
何回も受ける羽目になるバイクもありました。
今回は、よく不合格になるヘッドライトの話をします。
ヘッドライトの検査項目
ヘッドライト検査で見るのは、主に
「光量」「光軸」「色」です。
光量
まずは 光量です。
ヤマハ V-max1200 を例にあげてみます。
ご存じの方もいるかと思いますが、
あの図体でXJR400より小さいヘッドライトがついています。
年式が古いV-maxは、小さいヘッドライトとハーネスの劣化が相まって、
恐ろしいほどヘッドライトが暗くなります。
対処せず行ったら車検に落ちました。
「ヘッドライト ✖」 って電光掲示板に 出るんです。
悲しい気持ちになります。
そんな時はどうするかといいますと、
バッテリーからONOFFスイッチ付きの配線を
1本直接ヘッドライトに追加で接続します。
スイッチ付けておかないと常にライトが付きっぱなしで
バッテリーが消耗するので、テストの時だけONにします。
こうすれば明るさが出るので合格できます。
V-max以外でも 旧車などにおすすめです。
あと、バッテリーが消耗しているとヘッドライトが
暗くなるので、充電してから車検に受けると良いです。
充電できなかった場合は、ヘッドライトテスト中に
アクセルを少し開けると明るくなったりするので
試してみるといいと思います。
光軸
続いて光軸です。
これが一番 不合格になる原因だと思います。
CB400SFなどネイキッド系は比較的簡単です。
調整用のスクリューもわかりやすい位置にあって
動いている様子も見てわかります。
ヘッドライトテスト中でも
右に向いている時はハンドル左に切ればいいし、
上に向いている時は乗車位置変えたり、サスを沈ませればいいです。
調整スクリューが錆で動かなかったり、転倒歴があって、
ヘッドライトステーが変形していたりすると、↑ のやり方でなんとかします。
昔の2灯ライト式のスポーツバイクなどは面倒です。
油冷 GSX-R1100
2灯ともロー・ハイと同じ動きをするタイプは、
光軸調整の手間が倍になります。
ハイビームを1灯ずつ検査をするので、
片方だけでも ずれていると不合格になります。
一般のユーザー車検の人は苦労すると思います。
ダブルプロジェクターのFZRなんて最悪です。
ZX-10Rはデュアルヘッドライトですが、
右側ハイビーム、左側ロービームです。
最近は、このようなタイプのヘッドライトが多いです。
常時点灯のロービームは、検査の妨げになるので
紙などで隠して検査をします。
この場合、注意してほしいのは、ヘッドライトを隠すのは
検査の間だけにしましょう。
ZX-10Rのヘッドライトは 樹脂製です。
もうわかりますね。
検査の順番を待っている間や光軸調整している間など
点灯している状態で ヘッドライトを隠しておくと、
最悪の場合 ヘッドライト本体が熱で溶けます。
ヘッドライトは交換すると高いので、注意しましょう。
DUCATI などの外車で
80~90年代のスポーツバイクも厄介です。
光軸調整があまり効かない車種が多く、
ついでにヘッドライトの内側が白くなって明るさがでなくなっています。
光軸の上下はサスや乗車位置でなんとかなりますが、
光軸の左右が合わずに落ちます。
では、そんな時はどうするかといいますと
ヘッドライトを固定しているボルトを緩めて少し動くようにします。
あとはテスト中に指でテスターの動きに合わせてグリッと動かします。
これで合格できちゃうんですね。
かなり昔に携帯で撮った写真です。
ヘッドライトとカウルの隙間が大きいのがわかりますか?
色
次は色です。
基本的に 白色または黄色です。
それ以外の色は、最初の外観検査で落とされます。
これは交換するしかないです。
車検に行く前に ヘッドライトの光を紙などに当てて
色をチェックしましょう。
困ったときはテスター屋
車検場の近くには大抵 テスター屋さんがあります。
1000円前後の工賃を払えば
光量・光軸・色をしっかり見てくれるので
ヘッドライトの調整に自信がない方は
行ってから 車検を受けるのがお勧めです。
今回は、ヘッドライトの話でした。
それでは