こんにちは モトジです
今回は、バイクのシートの話をしたいと思います。
バイク屋にいた頃、月に何件かシート加工の依頼がありました。
依頼を受ける加工は主に、シート高の調整です。
シート高を下げるのを
一般的にアンコ抜きと呼ばれていると思います。
アンコ抜きとは
アンパンからアンコを抜いて ぺったんこにするように
シートのスポンジを削ってシート高を下げる事です。
お客さんと一緒に シートの現物を見ながら、
どこを削るかなど打ち合わせ しながら絵を書いていました。
下手な絵ですが… こんな感じの絵を書いてました。
上の絵のようにシート上面のスポンジをカットすると
足つき性は格段に良くなります。
デメリットとしてはスポンジが薄くなるので
クッション性能が悪くなり、
お尻が痛くなる場合があります。
またシート上面がフラットになりすぎて
ガニ股気味で着座することになります。
尻が痛くなるのは嫌だ という方は、下の絵のように
スポンジのサイドだけをカットするやり方もあります。
上の絵ほどではありませんが、シートの厚さを
あまり変えずに足つき性をよくすることができます。
お尻が痛くなる
次に多かったのが尻が痛くなるのを
軽減したい という依頼です。
尻が痛くなるのは、バイク乗りには
宿命みたいなもんですね。
シート幅が狭いオフロードバイクなんかは、
20分くらい乗っただけですぐ痛くなります。
オフロードバイクに立って乗っている人がいたら、
あぁ尻が痛いんだな… と勝手に思っています。
この場合は、シート削ったあと、削った分だけ
枕などに使用されている低反発スポンジと入れたり、
プロトのゲルザブを入れたりしていました。
あまりないアンコ盛り
ちなみにアンコ盛り というのもあります。
アンコ抜きの逆で スポンジを入れて
シート高を上げることですね。
これはめったにありませんでした。
昔 乗っていたDR-Z400SMはシート高を
上げて乗っていました。
着座位置が上がるとコーナリングが
いい感じでクイックになるんです。
DR-Zとは逆にハスクバーナ TE250は、
2cm下げて乗っていました。
このバイク シート高 950mmなんです。
横からみてほぼフラット。
林道でこのシート高は しんどすぎるんです。
ちなみ国産バイク、ヤマハ・WR250Rは895mmです。
↓ わかりますか?
シート高の調整も立派なカスタムなので、
色々 試してみると面白いと思います。
それでは