元バイク屋さんのブログ

元バイク屋営業マンがバイクの事や趣味の事を色々書いていくブログです。

バイクのエンジンのかけ方の話

こんにちは モトジです。

 
バイクのエンジンのかけ方の話です。(主にキャブ車)

 

エンジンをかける時、

セルボタンは何秒くらい押しますか? 

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大抵の人は、セルボタンを1〜2秒間押して 

エンジンがかかった音がしたら

すぐに離してしまう人が多いんじゃないでしょうか?

 

これを自分らは「チョンがけ 」と呼んでいました。

 


この方法だと始動しづらいばかりか、

逆にバッテリーあがりの原因となってしまいます。

 

では、何秒くらい押したらいいのかと言いますと、

車種にもよりますが

5~7秒間くらいです。

 

セルモーターは、5〜7秒間回し続ける方が 

エンジンも始動し易くなり、

結果バッテリーを節約できます。

 

1回あたり1〜2秒を5回押すのと、

1回で5秒間押すのとでは

後者の方がはるかに消費電力は少なく済みます

 

電気製品は、作動し始めが一番多くの電力を消費します。

これを起動電力といいます。

 

4気筒の400ccクラスでは瞬間的に100A位、

勢いがついたら35A位と約1/3まで下がります。

 


ちなみにバッテリーには、自己回復という特性があって、

セルを回した時間の2〜3倍の休みをとると

起電力が回復してきます。

 

バッテリーが回復すると共に、

プラグに付着したガソリンが蒸発して点火し易くなります。

 

5〜7秒間を4〜5回繰り返しても なかなか

エンジンが始動しない時は、20〜30分休憩をとって

もう一度試してみるのがいいと思います。

 

また、バラバラいいながら、

エンジンがかかりそうでかからない時は、

セルモーターを さらにそのまま4〜5秒

多く回し続けるようにすると始動性向上に役立ちます。

 

それでもエンジンがかからない時は

何かしらの異常がある可能性があるので

修理に出した方がいいですね。

 

ところで、最近の国産フューエルインジェクション車は

セルを押す時間が1~2秒でも 簡単にエンジンがかかる

車種がほとんどです。

何もしなくてもセルを押せばかかるので 、すばらしい!

 

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それでは